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苦手な人必見!【副科ピアノ】苦手を得意に変えた練習法徹底解説

ピアノ課題

ピアノって練習しても、本番で指が震えたり、弾けてたところを間違えたり、指がもつれたり…どうにか、間違えないようにしたいな。

せめて受験までには完璧に準備しておきたいよ!

そうですよね。ピアノって本当に一つあるだけで大変な科目です!

私は、受験するまでピアノ経験が乏しかったにも関わらず、藝大の三次試験ではミスなく完璧に弾けました。

入学してからも、副科ピアノの試験では間違えたことがありませんし、なぜか成績も非常に良かったです。

始めたのが遅かったのに、なぜだろう?と考えたときに、ひとつ思い当たることがありました。

周りに教えていただいたピアノの練習方法が良かったのかもしれない。

ほとんどピアノ経験がないにも関わらず、藝大の入試をパスし、そして藝大在籍中の4年間副科ピアノの成績が良かった、ピアノど素人が、その練習方法をご紹介します!

本番で、絶対にピアノの点数を取っておきたい方は、必見です。

  • ピアノの経験がほとんどないのに受験で必要になった。
  • 効率の良いピアノの練習方法を知りたい。
  • 試験で出来るだけ完璧に弾ける準備をしたい。
  • ピアノの具体的な練習方法が分からない。

ピアノがバリバリ弾ける人には、あまり必要でない情報だと思いますので、ご注意ください。

では、参ります!

練習する前に

1.椅子の高さ

まず、ピアノの練習をする前に、椅子の高さを確認してください。

高すぎても低すぎても、効率よく指の力を鍵盤に伝えることが出来ません。あまりにも気にしすぎるのもよくはありませんが、大体このくらい、という基準を自分の中で作って、ピアノを弾く前に調節しましょう。

これは受験当日の、ピアノを弾く前にも調節できることですし、本番だと思って、椅子の高さの調節から、毎回やっておきましょう。

2.たまには、違うピアノで弾く

毎日、家にあるピアノで練習するのもいいです。

でも、本番では、はじめましてのピアノを試し弾きなしで弾かなければいけません。

たまには貸し練習室や、学校のピアノをちょっと借りてみるとかして、環境を変えた状態で、いきなりピアノを弾く、ということもやっておいた方がいいでしょう。

3.メトロノームは必須

基本的に、ピアノの練習はメトロノームと共に行ってください。

メトロノームはピアノ初心者には必須アイテムです。

必ず、外で練習する際もあったほうがいいです。

…と言っても、あのクラシックな重たい三角のメトロノームを持ち歩くのは大変ですし、落とすと一発で壊れてしまうので、持ち運びはやめましょう。

電池で動く電子メトロノームや、無料アプリでもメトロノームは入手できるので、いつでも使えるよう、練習開始前に手元に置いておきましょう。

指番号を制する者は、受験ピアノを制する!

私の経験上、指番号を制する者は、本番で間違えないと思っています

指番号をしっかり決めるだけで、ピアノの本番で起こりうる、ほとんどのミスを防ぐことが出来ます。

考えても見てください。

毎回、その場その場で、決まっていない指でピアノを弾くのと、しっかり決まった方法で指を動かしてピアノを弾くというのは…

ハードルの選手で言うと、右で踏み切って飛ぶのか、左で踏み切って飛ぶのかを、本番の走り始めてから気分で決めているようなものです。

そんな選手、いいタイムが出るわけないですよね?(^▽^)

指番号を決めずにピアノを弾くということは、そういうことなのです。

ピアノ初心者は、練習の段階で、どの指で弾くのかを最初にきちんと決めるところからはじめて、それを守るのが練習と思ってもいいくらいです。

また、指番号を守るだけで、出来上がりも雲泥の差になってきます。

とにかく、指番号を徹底して弾くと、自然と音楽的なふくらみが出来たり、曲の表情(アーティキュレーション)がつけやすくなるよう、表現に沿った解釈の指番号が、もともと楽譜にはふられています。

そのため、初心者ほど指番号を守ろう! ←これが鉄則だと思います。

指番号を守ることの大切さを分かってもらえたでしょうか?

指番号を守ることがそんなに大切だなんてしらなかったよ~!それにしても、間違えにくくなるだけではなく、指番号を守るだけで音楽的な演奏に近づけるっていうのはおもしろいね。

まずは、バカみたいにゆっくり・片手ずつ

メトロノームを使って、バカみたいにゆっくりのテンポからはじめて、指番号を完璧に守り、しっかりピアノの鍵盤を下まで押すようにしてください。

両手では、つまずいて弾けない場合は、片手から始めましょう。片手で指番号を完璧に守り、弾けるようになりましょう。この時、しっかり鍵盤を押さえること。力づくで鍵盤を押すと、すぐに腱鞘炎になってしまいますので、力を入れすぎず、全ての指の力の伝わりが弱くなったり強くなったりしないよう、よく耳で聞きながら弾いていきます。

指にはそれぞれ個性があり、親指・人差し指・中指は比較的力が強く、薬指と小指は力が弱いので、しっかり耳で聴いて均等になっているか、確認しましょう。

それができるようになったら、両手の指の動きを確認しながらゆっくり弾きます。

最初はメトロノームなしでゆっくり正確に指番号を守って弾けているか確認していきましょう。

ここでも、必ず指番号を完璧にしてください!!

両手になってわからなくなって、ぐちゃぐちゃになる。

これ、練習の意味全くありません(^▽^)/

できるようになるまでは、本当に根気のいる作業になりますが、ピアノで点数を取りたいなら、ここをクリアしましょう。

そして、音楽で食べて行こうとするならば、必ずこれからもピアノを弾かなければいけない場面がやってきます。

今まで全く触れてこなかった人は、ここでピアノの下地を作る!と思って頑張ってください。

ハノンの基本練習

ハノンの練習は、正直、慣れるまでは、ものすごくつらいです。

受験生のあなた、なぜこんなにつらいのだと思ってはいませんか?

じつは、みんなつらいです。(笑)

まともに止まらずに弾けるようになるまで、かなり時間がかかります。

調によって、始まる指も変わってきます。

ひとつひとつ丁寧に、まだ慣れないうちはしっかり楽譜をみて指番号を確認しながら、ゆっくり練習してください。これが、間違えずに弾ける近道です。

また、試験同様に、長調の音階を弾いたら続けざまに短三度下の平行調(Cdurを弾いたらamoll)を続けて弾く練習をしてください。

短調は、和声的短音階を4オクターブ弾いて戻ってきてから、すぐさま旋律的短音階4オクターブ弾いて戻ってきて、終止形のカデンツを弾いて終わります。

長音階を弾いたら短音階を弾くというのを、セットにして練習しましょう。

指番号を守って弾けるようになったら、次のステップへ

ハノンが弾けるようになったら、楽譜の通り16分音符で弾くのではなく、リズム練習をしてください。

この練習が、かなりいい練習になるのです。

不平等な指の自立化、均一化を促してくれます。

リズムの種類も、様々な方法があります。

スキップ(付点8分音符+16分音符)
つまづき(16分音符+付点8分音符)
ヘミオラ(16分音符+8分音符+16分音符)
三連符(三連符+四分音符)

その他にもたくさんありますが、スキップの練習だけでもかなりなめらかに弾けるようになります。

このリズム練習は、ハノンでよく成果を表しますが、課題曲でも同じことが言えます。

課題曲で難しいところ、うまくいかないところは、リズム練習をしてみましょう。

何パターンもあるリズムをいろいろ試すうちに、上手く指が回るようになります。

リズム練習は、普通の指の動き方に少し負荷がかかっている状態で、同じ音符が並んでいるときよりも、意識してコントロールしないと、指が動きません。

いろんなリズムで練習することは、いろんな方向から負荷をかけることで、普通のことが以前より楽になります。

自分で気がつかないような、ほんの少しの指のもつれは、本番で失敗してしまう要素になります。

よって、リズム練習はお勧めです。

本番を想定して練習する

また、本番を想定して、ハノンのくじを作って、ドキドキしながらくじを引いては出た調の音階を弾き…なんてこともやってました(^▽^)

とにかく、ハノンがひととおり弾けるようになったら、本番だと思って弾くことです。

ピアノの試験当日は、その本番でしかピアノを触ることが出来ません。練習タイムはありませんから、その状況と同じ、練習開始の一発目にきちんと弾けるか、練習しておくのです。

もちろん課題曲でも同様です!

私のピアノ練習のルーティン

藝大受験時の、私の練習ルーティンをご紹介します。

① くじで引いた長調のハノンの音階をひとつ弾く。
② 続けて①の平行調の短音階を弾く。
③ 課題曲である、ソナチネ・ソナタを一回全部弾く。(①~③で、5分程度)

④ ①~③で間違えたところ、上手くいかなかったところを練習する。(15~20分程度)

⑤ もう一度①~③を通してみる(もしここでうまくいかなくても、固執せずに、明日の練習に回す)。(5分程度)

⑥ ①で選ばなかった、残りのハノンの音階(長調・短調)11セットを一回ずつ弾いてみる(この時、弾けた調のくじと、弾けなかった調のくじを、分けておく)。(15分程度)

⑦ ⑥で弾けなかった調のものを練習する。(20分程度)

ある程度ハノンと、課題曲が弾けるようになってからは、こんな感じで一時間ほど練習していました。

まとめ「あせらず、すり減らさず、毎日どう続けていくか」

まず、ピアノは弾けるようになるまでが、とても大変です!!

このピアノ練習ルーティンができるまでは、毎日2~3時間練習し、それでも全然弾けないというのが6か月ほど続いたと記憶しています。

もちろん、まずは、指番号を守って弾けるかというところが一番大事になってきます。

それができてから、このルーティンに移りましょう。最初から、このルーティンをやろうと思うのは大変すぎます。そして、間違いなく、心が折れます。

まずは、課題曲の練習にプラスして、「今日はこの調の指の動きを確認するぞ!」とか、「今日、この調は完璧にしよう!」とかその程度で、一日の練習は終わってしまいます。

ピアノ練習は、やってこなかった人はできなくて当たり前!

本番のことを考えると、焦ってしまうかもしれませんが、確実な道順を通った人にしか、自信は生まれませんし、勝ち残る体力もつきません。

毎日少しずつできるようになっている自分を発見しながら、心をすり減らさないように、毎日練習することが大切です。

受験生の皆さん、がんばってくださいね(^▽^)/

少しでもこの記事が、役に立つと幸いです!

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