藝大の一次試験は課題曲審査です。
初めて受験する人は、どんな状況なんだろう?トイレに行ったりする時間や、声を出す時間はあるのかな?と、心配もあるかと思います。
ここでは、ざっと一次試験当日のながれをご紹介します。
それに伴い、筆者が「こうしておけばよかった!」と思ったことや注意点もご紹介していますので、参考になれば幸いです。
藝大声楽科試験の全体のながれが知りたい方はこちら
藝大一次試験 会場へ行く前の持ち物チェック
まずは、持ち物からチェックしましょう!
受験票
提出済みの受験曲目のコピー
飲み物
マスク
最低限この4つを持って受験会場にさえ行ければ、試験を受けられるため大丈夫です。
二つ目の提出済みの受験曲目のコピーは、大学側も必ず持ってくるようにと念を押しています。
提出曲目の中から当日に記号で張り出しがあり、日本語歌曲1曲、外国語歌曲1曲に絞られるため、自分で提出したものの記号をきちんと把握していないといけません。忘れないように気を付けましょう。
課題曲の絞られ方が分からない人は、こちらに詳しく書いてありますのでチェックしてください。
また、公共交通機関を使う場合は何があるか分からないので、少額のお金(自宅やホテルからの大学までのタクシー代)と身分証、あとは自分が必要だと思うもの(たとえば、自分用の楽譜やのど飴、カイロなど)があれば、完璧です。
交通機関が止まるなどの心配もありますから、出来る限り早めに家を出て、学校付近で待機しましょう。
待機場所として藝大の大講義室5-109という部屋があり、みんな試験を受ける人は一度ここに集まりますから、ここで待機しましょう。
※その年によって、集合場所が変わる可能性もありますので、しっかり公式HPで発表された集合場所に、集合時間より前に到着するようにしてください。
試験会場についたらまずやること
無事、試験前に藝大についたら、指定の集合場所へ集合します。
例年通りですと、5-109という大講義室です。
すでに、ホワイトボードに大学側から指定された課題曲のアルファベットが掲示されています。
掲示されたアルファベットと自分の課題曲のコピーを照らし合わせて確認し、どの曲を歌うか決めます。
時間になったら、スタッフの方が受験番号を点呼します。スタッフの方に自分の受験番号が呼ばれたら、黙って手を上げて会場にいることを伝えましょう。
指示通り廊下に受験番号順に並びます(だいたい一回に呼ばれる人数は10人程)。
この時点で、スタッフに歌う曲を伝えます。
そのため、集合時間ぎりぎりに到着することは避けましょう。
焦って、捨て曲に選んでいる曲を選択しないよう気を付けましょう。
声出し室へ移動
昨年度(令和4年2月)の試験では、それぞれ一人ずつ小さな練習室で声出しの時間を25分程度与えられたようです。
余談ですが…
コロナ以前は、狭い部屋に4~5人入れられて、さあ、声出しどうぞ!という状況だったので、この時点で心がすり減りました。他の受験生の声を聴いて、声出しの段階で歌いすぎてしまう人もいました。今の受験生が羨ましいです(^▽^;)
各部屋にはピアノが置いてありますが、触ること、使うことは禁止されています。
スマホの持ち込みはOKなので、直前まで音を確認したい人は、事前にピアノやキーボードのアプリを入れておくと、便利です。
また、前奏カットされる曲の一覧とカットされる曲の楽譜が譜面台に置いてあります。
自分の歌う曲の前奏がカットされるかどうか、しっかり確認しましょう。
そして、落ち着いて声出しをしましょう。
試験会場へ移動
声出し室から試験会場へ、全員で移動します。
試験会場近くの大きい部屋に入り、再度点呼・受験票の確認をします。
そして、番号の早い順からひとりずつ移動して試験会場で歌います。
番号が後ろの人はここで待ちます。
待っている時間は声を出すことはできません。
移動して、試験会場で歌う
自分の受験番号が呼ばれたら、荷物を持って試験会場のホールへ移動します。
(試験会場となるホールは、毎年声種によって行われる場所が違います。)
指定された場所に荷物を置いて、再度受験票の確認をします。
スタッフが試験のながれを説明してくださいます。よく聞きましょう。
またこの時、前の人が歌っているのが必ず聞こえてきます。
とても上手に聞こえることがあるかもしれませんが、自分のことに集中しましょう。
前の人が歌い終わったら、中にいる審査員にマイクで呼ばれます。
ホールに入って、定位置についたら試験開始です。
例年、日本歌曲を歌ってから外国語歌曲を歌います。
歌い終わったら
歌い終わったら、速やかに帰ります。
歌った直後で、ハイになって、帰り道に迷うということがあるので、気を付けましょう。
試験は、まだまだ続きます。
風邪をひかないように暖かくして帰ってください。
結果発表
例年では、結果発表は実技試験の日程が全て終わって、2日後ということが多いです。
結果発表はかなり待たされるのですが、次の二次試験は、一次試験の合格者発表のすぐ次の日の午前中から始まります。
もし、一次試験で思ったように歌えなかったとしても、受かったつもりで二次試験の準備をしておいてください。
レッスンに行く、よく休んでおく、練習しすぎないなど、対策は人それぞれですが、自分が二次試験でベストなパフォーマンスを出来るように調整しておきましょう。
この記事が、皆さんにとって役に立てば嬉しいです(^▽^)/
藝大声楽科の試験全体のながれはこちら