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藝大声楽科受験を考えている人必見!試験の全体のながれを徹底解説

藝大受験

東京藝術大学音楽学部声楽科の試験の科目・流れについてまとめた記事です。

藝大受験を考えている方、どんなことをするのか知りたい方は、まずこちらから見ていってください!

藝大試験は何日間あるの?

4日間です。

タイムスケジュールと受験科目は以下の通りです。

1日目 (2月最後の週)

一次試験 課題曲審査
受験科目:日本語歌曲、外国語歌曲

日目 (3月初め)

二次試験 自由曲審査
受験科目:自由曲(自身で選んだ曲)

3日目 (3月1週目あたり

三次試験 音楽基礎能力検査①
受験科目:コールユーブンゲン、新曲視唱、リズム課題

4日目 (3月2週目あたり)

三次試験 音楽基礎能力検査②
受験科目:楽典、聴音、副科ピアノ

声楽科の試験の1~3日目までが、歌ったり声を出して行う実技試験となります。

4日目に座学系と副科ピアノの実技試験があります。

一次試験から三次試験全日程は、およそ3週間弱です。

受験科目について説明いたします。

1日目(一次試験)課題曲

一次試験で行われる課題曲審査は、あらかじめ大学側が決めた課題曲の中から8曲選択し、試験当日にそのうちの2曲(日本歌曲1曲+外国語歌曲1曲)をピアノ伴奏で歌います。

課題曲は、日本歌曲4曲と外国語歌曲4曲を選ぶことが出来ます。

外国語歌曲は、イタリア語、ドイツ語、フランス語の中から選ぶことが出来ます。言語を混ぜての受験も可能です(例:イタリア歌曲2曲+ドイツ歌曲2曲)。

一次試験 (課題曲審査)

受験科目: 日本歌曲1曲 + 外国語歌曲1曲(当日に歌う曲は決定する)
ピアノ伴奏: 大学に所属するピアノ伴奏員による(打ち合わせや、練習の時間はなし)
演奏時間: 2曲合わせて4分以内
最終合否判定の配点: 50点/170点

詳しくはこちら:一次試験のながれと注意点

2日目(二次試験)自由曲

二次試験で行われる自由曲審査は、あらかじめ自分で選んだ曲を歌う試験です。

最終合否判定では、二次試験の配点が全体の半分以上を占めます。

二次試験の出来で、ほとんど決まるのが藝大試験と言っても過言ではありません。

持ち時間は4分間です。

決められた4分間でしっかり自分の音楽を演奏します。

クラシック音楽の決まりやしきたりの中で、4分以内であれば、どんな曲を演奏しても大丈夫です。

二次試験(自由曲審査)

受験科目: 自由曲(あらかじめ決めて提出した1曲を演奏)
ピアノ伴奏: 大学に所属するピアノ伴奏員による(打ち合わせや、練習の時間はなし)
演奏時間: 4分以内
最終合否判定の配点: 100点/170点

詳しくはこちら:二次試験のながれと注意点

3日目(三次試験)コールユーブンゲン、新曲視唱、リズム課題

三次試験の前半は、コールユーブンゲンと新曲視唱・リズム課題です。

声を使っての審査があるものは、この三次試験の前半に試験があります。

コールユーブンゲンは、歌の短い練習曲を正確に歌えるかという審査です。

短い曲も含めて約230曲ある練習曲の中から、当日の歌う直前(数秒前)に楽譜をみせられ、すぐ歌います。

三次試験の中でも、最終合否判定の配点が与えられているものは、コールユーブンゲンだけです。

三次試験の中でも、特に重要と言えるでしょう。

三次試験(前半①コールユーブンゲン)

受験科目: コールユーブンゲン
ピアノ伴奏: なし
予見時間: なし
最終合否判定の配点: 20点/170点

詳しくはこちら:【コールユーブンゲン】試験のながれと注意点

新曲視唱リズム課題は、初めて見せられた楽譜の曲を正確に歌えるかという試験です。

試験ではどちらも伴奏なしの曲が出題され、審査します。

予見と言って、歌う直前に2分間だけ、楽譜を見る時間を与えられます。

リズム課題は2~3つほどしか音程の幅がない代わりに、リズムだけやたら難しい課題となっています。

リズム課題は、歌うというより音名でリズムを言う、と言った方がいいかもしれません。

三次試験(前半②新曲視唱、リズム課題)

受験科目: 新曲視唱、リズム課題
ピアノ伴奏: なし(ただし、主和音と開始音は弾いてもらえる)
予見時間: 2分間(新曲視唱伴奏なし、リズム課題すべて合わせて2分間)
最終合否判定の配点: 特に記載はなし

詳しくはこちら:藝大三次【新曲視唱】【リズム課題】試験のながれと注意点

4日目(三次試験)楽典、聴音、副科ピアノ

4日目の試験は音楽学部共通の楽典、聴音、副科ピアノです。

まずは楽典から。音楽の読み書き、基礎知識があるかをみられます。基本的な音楽用語、簡単な音楽史、調判定や、移調楽譜の書き取りなど。専門の問題集をしっかり頭に入れておけば大丈夫でしょう。

三次試験(後半①楽典)

受験科目: 楽典(音楽理論)
実施内容: 音楽用語の意味、楽譜の移調など、音楽の読み書きができるかどうかの試験。
最終合否判定の配点: 特に記載はなし

詳しくはこちら:三次試験【楽典】【聴音】【副科ピアノ】のながれと注意点

つぎは、聴音です。聴音は聴こえてくる音を楽譜に書き起こす試験です。ひとつのメロディーの単旋律、ふたつのメロディーが流れるのが二声、四つの音を聴き分ける四声があります。

単旋律は、前半は易しいですが、後半は耳を疑う難しさです。これは、指揮科や作曲科のためのものです(^▽^;)

二声(複旋律)はそれぞれ違う動きをする二つの音を聴きとります。和音などはないので、意外と一番簡単かもしれません。

四声は決まったリズムで四声が流れます。これは単純に一緒に鳴った四つの音の音程だけを聴きとって書きます。

三次試験(後半②聴音)

受験科目: 聴音(単旋律、二声、四声)
音源の種類: 一斉録音放送
演奏回数: 通奏1回、前半2~3回、通奏1回、後半3~4回、通奏1回
最終合否判定の配点: 特に記載はなし

詳しくはこちら:三次試験【楽典】【聴音】【副科ピアノ】のながれと注意点

副科ピアノは、スケール練習のハノンと事前に選んでいた課題曲を演奏します。

三次試験(後半③副科ピアノ)

受験科目: ピアノ実技演奏
試験内容: Hanon No.39のどれか一つの長調とその平行調、自身で選んだピアノ課題曲1曲
練習時間: なし(試験本番以前にピアノに触れる時間はなし)
最終合否判定の配点: 特に記載はなし

詳しくはこちら:三次試験【楽典】【聴音】【副科ピアノ】のながれと注意点

まとめ

どうでしたでしょうか?(^▽^)

何となくどんなことをするのか、試験の流れはわかったのではないでしょうか?

表にまとめると以下の通りです。

時期内容最終合否判定の配点
一次試験2月最後の週声楽実技
課題曲審査
50/170
合格発表
二次試験3月初め声楽実技
自由曲審査
100/170
合格発表
三次試験
(1日目)
3月1週目コールユーブンゲン
新曲視唱、リズム課題
20/170
(コールユーブンゲンのみ)
三次試験
(2日目)
3月2週目楽典
聴音
副科ピアノ
最終合格発表

ここでは詳しい流れや注意点を省き、試験の流れのみをお伝えしました。

詳細な流れに関してや、当日の注意点や持ち物などは以下の記事で紹介しておりますので、あわせてご確認ください。

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