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藝大三次【楽典・聴音・副科ピアノ】試験のながれと注意点を徹底解説

ピアノ課題

受験に対しては、本当に不安がつきものです。

今年度の試験ではどうなるかはわかりませんが、前年度や歴代の試験の様子が分かれば、少し安心できますよね?

ということで、この記事では実際の藝大の三次試験二日目の流れ

楽典、聴音、副科ピアノの試験時に、これはやっておこうという注意点があります。

それをまるっとまとめました!

また、令和3年度(令和4年2~3月実施)の受験時の情報を盛り込んでお伝えしています!

※コロナの情勢が変われば、また違った試験になるかもしれませんので、悪しからず!その辺を踏まえて参考にして、活用していただけると嬉しいです。

では、早速いってみましょう(^▽^)/

三次試験二日目の持ち物チェック

受験票
鉛筆・消しゴムなどの筆記用具(多めに準備しておく)
飲み物
昼食
マスク
楽典の問題集
ハノン
ピアノの課題曲の楽譜

また、公共交通機関を使う場合は何があるか分からないので、少額のお金(自宅やホテルからの大学までのタクシー代)と身分証、あとは自分が必要だと思うもの(たとえば、のど飴カイロ、天候によっては長靴と履き替え用の靴など)があれば、完璧です。
特に三次試験二日目はピアノの試験があるので、ピアノのペダルが踏みやすい靴にしましょう。

交通機関が止まるなどの心配もありますから、出来る限り早めに家を出て、学校付近で待機しましょう。

※その年によって、集合場所や時間が変わる可能性もありますので、しっかり公式HPで発表された集合場所を自分の目で確認し、集合時間より前に到着するようにしてください。

また、必ずお昼休憩をはさむことになるので、昼食の準備を忘れないようにしましょう。

集合・点呼

令和三年度の三次試験二日目の集合時間は9:20でした。声楽科は5-109という大講義室に集合します。受験学科や年度によっては集合場所が違いますので、公式ホームページでしっかり確認してください。

点呼をとり、楽典の試験が始まるまで、待機します。このとき、直前まで問題集や参考書が見れるので、忘れず持って行きましょう。

楽典の試験開始(10:00~11:00)

時間になったら一時間の楽典の試験が始まります。

令和三年度は10:00~11:00の時間帯でした。

問題用紙と回答用紙、全てに専攻・名前・受験番号を書きましょう。

必ず、時間いっぱいまで見直しをしましょう。

問題用紙と回答用紙を回収して、楽典の試験は終了です。

再集合(11:30)

聴音の試験のため、11:30に再集合します。

試験が始まる前に、聴音の回答用紙と、各聴音の問題の調性、拍子、小節数、譜割、テンポが書かれた紙が配られます。

聴音の試験開始(12:00~)

12:00から校内一斉放送にて聴音の試験が行われます(聴音の試験は生のピアノの音ではありません)。

聴音の問題の情報が書かれている紙を見て、間違えないよう、回答用紙に調号、拍子、小節線などを書き込みましょう。

単旋律の聴音

まずは単旋律の聴音から始まります。だいたい8小節の問題で、4小節目までは簡単にできています。5小節目からは少し難しく、6小節目以降は作曲家と指揮科の志望者向けに、めちゃくちゃな難しさになっています。それでも、白紙で出すのはダメです。音が聞き取れるのなら音だけでも、リズムが聞き取れたならリズムだけでも回答用紙に書きましょう。

単旋律聴音の演奏

【通奏】1回
【前半4小節】3回
【通奏】1回
【後半4小節】3回
【通奏】1回

一回演奏されるごとに、それぞれ15秒ほど間隔があります。

単旋律の演奏が終わると、つぎの複旋律聴音の問題が演奏されるまで、2分の時間が与えられます。

複旋律(二声)の聴音

二声の問題も、単旋律と同じで後半が難しいですが、点数を取れるところは取るという意気込みで、音が分からなくても、リズムだけでもしっかり書きましょう。

複旋律(二声)聴音の演奏

【通奏】1回
【前半4小節】3回
【通奏】1回
【後半4小節】3回
【通奏】1回

一回演奏されるごとに、それぞれ15秒ほど間隔があります。

和声(四声)の聴音

和声は例年、そんなに難しい問題は出ません。

単純に同時に鳴る4つの音だけを聴き分けて書けばよいです。リズムが決まっているのでその分わかりやすいですが、慣れていないと聴き取れない!なんてこともあるので、試験までにしっかり慣れておきましょう。

和声(四声)聴音の演奏

【通奏】6回

前半後半に分けての演奏はありません。全て通奏となります。
一回演奏されるごとに、それぞれ20秒ほど間隔があります。

お昼休憩、スケールの発表

令和三年度の試験では、お昼休憩の際に副科ピアノのハノンのスケールの発表がありました。何調を弾くのかそれまでは分かりません。ハノンのスケールが不安な方は、しっかり楽譜を持参して、当日も確認しましょう。
当然、休憩中~ピアノの試験が終わるまでピアノを弾いたりすることはできません。

再集合(13:30)

お昼休憩の後は、副科ピアノの試験です。13:30に再集合となります。

点呼、試験室へ移動

15~20分間隔で5人ずつ名前が呼ばれ、ピアノの試験室へ移動します。

後ろの番号の人は、2時間半ほど待ちます。覚悟してください。笑
ピアノは暗譜で演奏しますし、かなり待ち時間があるので、ハノンとピアノの楽譜は必ず持ってきて最後の確認をするためにも、持ち物としては必須かもしれません。

試験室の前で待機

点呼された5人で試験室の前の廊下で待機します。この時に荷物は、椅子や廊下の隅に置きます。

自分の前の番号の受験生が試験室に入ると、スタッフが試験のながれを説明してくださいます。

試験室に入りピアノの演奏をする

試験室は、例年、広くありません。2~3人の先生方がピアノの前に並んで審査します。

まずは、ハノンのスケールを暗譜で弾きます。
テンポを崩さないよう、注意しましょう。弾きなおしもやめましょう。

ハノンが終わったら、事前に選んでおいた課題曲を暗譜で弾きます。

課題曲はだいたい3~6分程度のソナチネやソナタを弾くことになりますが、長い曲は途中で切られます。

ソナタはだいたい再現部に入ると切られることが多いです。しかし、試験は何があるか分かりませんので、最後まで弾けるように練習しておきましょう。

また、注意点として挙げるならば、審査員の先生とピアノの距離が至近距離なので、受験生によっては圧力を感じる方もいらっしゃるかもしれません。笑

至近距離でピアノを聴かれるということを肝に銘じておきましょう。

試験が終わったら

速やかに帰りましょう。そして、結果発表を待つのみです。

結果発表は5日~1週間ほどで出ます。

まとめ

細かく三次試験2日目のながれをみていきましたが、いかがだったでしょうか?

当日の注意点をまとめるならば、以下の通りです。

三次試験二日目は、お昼ご飯を必ず持って行こう。

楽典、聴音の試験があるので、筆記用具は大目に準備していこう。

ピアノの試験までに時間があるかもしれない人は、必ずピアノの楽譜を持って行こう。

この記事が、少しでも受験生の皆さんに役立ちますように(^▽^)/

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